私がこの村に行ったとき、
いたのは子どもばかりでした。

大人は仕事に出ていたのです。
小さい子どものお守りは
お兄ちゃんお姉ちゃんの役割。

日本でも、昔は
こんな光景が普通だったのに、
どこにいってしまったんでしょうね。
この子たちを見て、「貧しい」と感じ、
同情するのはたやすいことです。
しかし、それは安っぽい同情にしかすぎません。

彼らの純粋な笑顔には、輝く未来を信じる心がありました。

「かわいそう」なのは、むしろ日本の子どもたちかもしれません。

ラオス北部、シェンクアーン地方にある
モン族の集落で撮った子どもたちの写真です。


 一見、インドシナでよく見る
普通の高床式倉庫です。

 子どもが寄りかかっている柱、
なんでできていると思います?

 これは、ベトナム(インドシナ)戦争で
アメリカ軍が落とした爆弾の殻。

 ラオス国内だけで300万トンという
想像を絶する量が投下された爆弾は、
多くのラオス国民を傷つけ、殺し、
ラオスの国土を荒廃させました。

 いまでもこの地域には
爆弾が落ちたあとの大きな穴が
いたるところにあき、山々の多くには
大きな木がありません。

 この爆弾の殻は、その戦争の悲惨さを
今に伝えるとともに、それをくぐり抜けて
きた人々のたくましさをも物語っています。