渋谷区桜丘町16-10
03-3770-8679

17:00〜22:30
日祝休

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炭にまみれた、真っ黒けの鶏肉の山。

正直、どうしてわざわざこんなに真っ黒けにしなきゃ
いけないのかと思いますが、これがなぜかやっぱり
おいしいのです。

「たもいやんせ」「魚山亭」「おじゃったもんせ」など
渋谷とその周辺には宮崎料理店がたくさんありますが、
ここの炭焼き地鶏が最も現地の味に近く、おいしいと
言えるでしょう。


渋谷駅西口から歩道橋を渡ったところにある桜通り。
両側に桜の木が並ぶ、桜丘町のメインストリートとも
言うべきこの長い坂道の中程に、ぽっかりと時間に
取り残されたようなエリアがあります。
戦後すぐに建てられたバラックのような建物のなか、
赤いちょうちんの目立つのがこの店です。

店内は5人ほどのカウンターに、小さなテーブル席が
3つほど。いつもけっこう込んでいて、予約なしで
入れたら幸運だと思うほどの店です。

この店はいわゆる焼き鳥が中心の店なのですが、
鶏肉を使った様々な料理があり、そのすべてが手間
ひまを惜しまず作られたものです。


とくにおいしいと感じたのが「地鶏メンチ」。
ピンポン玉より少し大きな程度のカツなのですが、
ひとくち噛んでみるとじゅわっと肉汁が口いっぱいに
広がり、さらにとろっとチーズの香りが広がります。
ちょっと甘めのソースと相まって、バランスの取れた
一品となっています。

また、どれも肉の良さがわかる串焼きのなかでも
ユニークな一品は「とまとま」。プチトマトを肉と一緒に
串に刺したものですが、肉にちゃんと火を通しながら
トマトがはじけないように焼くのは難しいはず。なのに
トマトははち切れんばかりのジューシーさを保ちながら
肉もまた肉汁を持ってしっかりと火が通っています。
見た目の面白さだけでなく、技も感じられる一品です。

つくねもまた単なる肉の塊ではなく、葱など様々な
薬味とともに練られ、なおかつペースト状ではなく
しっかりした歯ごたえを感じられるほどに肉の組織を
ちゃんと残した絶妙のもの。「鳥清」のつくねと好みは
分かれそうですが、渋谷のつくねの双璧を成すものだと
言えるでしょう。


ひとつひとつの料理がおいしく、値段も手頃。
また客に対するホスピタリティもあふれています。

たとえば天井には棚がつり下げられ、たくさんの傘が。

客の忘れ物なのでしょう、非常に狭い店のなかでも、
こうして工夫して大切に一時保存して待っていようと
いう姿勢に、この店のホスピタリティが象徴されている
ような気がします。


周囲では地価高騰とファンドバブルの影響でしょうか、
バラックが建ち並んでいた土地がどんどん更地に
なっていっています。いつかまとまった土地にして、
ビルの用地として転売して儲けようというのでしょう。

もしかしたらこの店もいつか立ち退く日が来るのかも
しれません。行くならお早めにどうぞ。




いつもけっこう賑わっている


地鶏メンチ


中からチーズがとろっと


右の2本は「とまとま」
焼きプチトマトが意外にもおいしい


つくねも手の込んだ
味わい深い一品


忘れ物の傘は天井に



地鶏もも焼 小皿 650円 中皿 1,155円 大皿 1,680円
刺し身 630円 たたき 630円 地鶏メンチ(2ヶ) 420円 にんにく揚 315円

串焼き おまかせ 5本 735円 10本 1,470円 15本2,205円
 地鶏レバー(以下2本) 525円 地鶏ハツ 420円 とり 315円 すなぎも 315円 ねぎま 315円
とまとま 315円 うずら卵 315円 かわ 315円 手羽先 525円 つくね 420円 豚かしら 315円



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/torikin.htm


2007・11