渋谷とっておき!!ホーム 北海道勇払郡
むかわ町松風1-33
0145-42-2405


11:00〜15:00
17:00〜20:00 月休

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千歳空港から苫小牧を経て、国道265号線でさあ
日高地方に入っていこうかという場所に、3軒の店の
名を記した看板が立っています。

しかしその看板のたもとに店があるわけではなく、
これを左折の目印にするための看板。折れてみると
そこは住宅街の路地で、ちょっと行っても店らしき
ものがありません。
不安になりながらも250メートルほど行ってはじめて
3軒並んだ店にたどり着くのです。

このうちの1軒が「秀来」。

蕎麦の「いずみ食堂」(旧門別町)と並んで、私が
北海道で必ず行く店がここです。

この店があるのはむかわ町(旧鵡川町)。

シシャモ(本物)の産地として知られるこの町で、
脱サラして始めたというラーメンは、かなり前から
有名な存在でした。

私が足しげく日高地方に通っていた10年以上前は
現在のようなラーメンブームには程遠い状況でしたが
その当時からこの店は雑誌などにたびたび取り上げ
られていましたし、遠くは札幌からもわざわざ車を
飛ばして客が押しかけるような状況でした。

この店の特徴は、なんといってもスープです。
豚骨をベースに、鶏ガラ、野菜、煮干、昆布を中火で
6〜7時間炊き続けるというスープはかなり透明度が
高いもの。

全体にあっさりとしていながら、豚骨や鶏ガラ由来の
うま味と野菜などの甘さが調和していて、なんとも
いえぬコクがあります。味噌、醤油、天塩(あまじお)
三種から選べますが、おすすめはやはりスープの
味を壊さない天塩です。

今年秋にあらためて食べてみると、昔に比べちょっと
コクがなくなったかな、とは思いますが、それでも
北海道ではかなり上品で秀逸なスープです。

それに対し、麺はやや鹹水多めの縮れ麺。
札幌の西山の麺に代表される北海道独特のにおいが
少し気になりますが、縮れ麺とあっさりスープがうまく
絡み合い、満点とは言えないけどいい調和をみせて
います。

また、チャーシューは昔ながらのちゃんとした「煮豚」で
肉のワシワシした食感がそのまま残り、ちゃんと肉を
食べたという満足感が残るもの。
一方で、ワンタンはどう見ても皮しかなく、よほど皮が
好きでなければ頼む理由はないでしょう。


しかし、かつては日高周辺で最高のラーメンとして
人気を誇ったこの店ですが、最近は少し陰りが見える
ようです。

それは、店そのものが原因ではなく、国道265号線と
平行して走る高規格道・日高自動車道が部分開通
したため。この日高道、いわゆる“お試し期間”という
ことで現在通行料金を無料にしているため、車はみな
そちらに流れ、旧鵡川町内には車が通らなくなって
しまっているのです。

町全体が5年前と比べてもさらに活気がなくなった
ことはひと目でわかるほど。さすがのこの店も、近くに
まで来てもらわないと吸引力は働かないのでしょう。

高速道路や新幹線などの高速交通網は、結局地域を
衰退に向かわせるという典型的な例とも言えるかも
しれません。


とにかく、いまもあっさりしたコクのあるスープは健在。
北海道を訪れ、もしレンタカーでまわることがあったら
ぜひここまで足を伸ばしてみてください。

ドライブも含めて、札幌でラーメンを食べるよりも
いい体験だと思いますよ。
ぜひ。


天塩のチャーシューメン



国道235号線沿いにある看板から左(北)へ


街のはずれの小さな店


麺は北海道によくあるちぢれ麺


店内は9席のカウンターのみ


これは天塩のワンタンメン


大量に潜むワンタン(の皮)


今でこそこうした表示をする店は多いが
昔、この店が出したときははまだ珍しかった


天塩らーめん 685円 味噌らーめん 735円 正油らーめん 685円
各ちゃーしゅうめん +210円 各大盛り +160円
りぶらーめん 1,100円 カレー風味らーめん 735円 野菜らーめん 785円
ライス 210円 小ライス 160円



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/shurai.htm


2007・12