渋谷区神山町10-8
03-3460-0088

11:30〜14:30
17:00〜
日祝休
地図はここ


思い出したのは、マンションのモデルルームでした。

内装のことです。
とくに、白い革で覆われた椅子。

これは分譲マンションのモデルルームに行くと、
二軒に一軒くらいの割合で見ることのできるタイプ。
なぜモデルルームでよく使われる椅子なのかは
わかりませんが、30軒近くのモデルルームを制覇した
私には、デジャブのようにすら感じられてしまいます。


この店は、かつてあった「潮」というおいしい店の後を
全面改装してできたもの。壁全体が黄色に塗られ、
入口も奥まった場所に新たに作られるなど「潮」が
あった当時の面影はまったくなくなってしまいました。

この店のオーナーはなにか芸能界とのつながりが
あるようで、今年(2006年) 1月のオープンの際には
様々な有名人から贈られた花が飾られていました。


さて肝心の蕎麦ですが、味については、間違いなく
渋谷で一番おいしいと言っていいでしょう。

麺に腰があり、細さも均質で腕の確かさを感じます。
店内に打ち場と石臼がこれ見よがし風にあるのが
気になりますが、これも真面目さの証なのでしょう。


ただ、ひとことで言って量はすごく少なめ。

せいろそばで900円。(おにぎり付き)
田舎そばで1,000円。(おにぎり付き)

私が東京で最高だと思う「しながわ翁」のもりそばが
700円なのに対し、それより2割は少ない感じです。

すべての蕎麦に、鶏の炊き込みご飯のおにぎりと
お新香がつきますが、それは単に蕎麦を打つ労力を
惜しんだ分、おにぎりを付けているように感じられて
しまいます。

たしかに500円で蕎麦を追加することはできますが、
もっと純粋に蕎麦だけをちゃんと食べられるように
してると嬉しいものです。

蕎麦そのものが、ちゃんとおいしい店なのですから。


つゆのほうは、特にとがったところがなく、少し甘め。
ほんの少し砂糖を感じるような甘さですが、醤油の
香りも強めに残っていてバランスのいいつゆです。


また、後日食べたとろろそばで気になったのは、
鶏卵の卵黄が蕎麦猪口(ちょこ)沈められるようにして
入っていたこと。蕎麦猪口が小さめで、とろろもそう
多くは入ってないところに卵黄が一個まるまる入って
いるというのはちょっとバランスよくありません。

最初はまだとろろの味が勝っているからいいものの、
最後のほうになると卵の味だけが強く残ってしまい、
「卵かけごはん」を食べているかのような味になって
しまいました。ここはウズラの卵にするべきでしょう。


と、なんかいろいろと注文をつけまくってしまった感が
ありますが、それはこの店の蕎麦がそれだけおいしい
ということの裏返し。

渋谷でおいしい蕎麦を食べたい、というのなら
真っ先に候補にしてほしい店です。

コストパフォーマンス(価格性能比)はよくありませんが、
蕎麦通もまず満足することでしょう。





まるでマンションのモデルルーム


開店当時、お祝いの花には
数々の有名人の名前が


田舎そば(1,000円)
鶏の炊き込みご飯のおにぎりが付くが
蕎麦自体がかなり少なめ


追加で頼んだせいろそば
上の田舎蕎麦と合計で1,500円



店の入口には
建物の脇から小路を入っていく


とろろそば


せいろそば 900円 田舎そば 1,000円 とろろそば 1,200円 おろしそば 1,200円
納豆そば 1,300円 温玉せいろ 1,300円 汁なしそば 500円
かけそば 1,000円 月見そば 1,100円 たぬきそば 1,200円 花巻そば 1,500円 にしんそば 1,800円

とうふ 500円 青ぜんまい 600円 海老の味噌漬け焼き 900円 焼きみそ 500円
焼き鱧の板わさ 1,500円 焼しいたけ 500円 そばがき 1,200円 棒にしん 1,000円
生ビール 500円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/seizan.htm


2006・6