渋谷区渋谷1-8-5
03-3409-1058

11:00〜23:00
(日 〜20:00)
無休
地図はここ


ごぼう天うどんが最高です。

ごぼう天うどんとは、九州のうどんのメニューで、
ささがきのような薄切りにしたゴボウを天ぷらにし
うどんの上に載せたもの。
シンプルながらゴボウのうま味がうどんのダシによく
合い、ときどき無性に食べたくなる味です。

この店にとってごぼう天うどんは、メニューの主力では
なく、壁に手書きで張り出されたようなサブメニュー。
しかしそれゆえに注文があってからごぼうを揚げる
ため、本当にあつあつが載っていておいしいのです。
衣から溶けでた油もまた、スープにうま味を与え、
麺の口当たりを良くしています。

この店は、渋谷駅東口から宮益坂を登りきる手前。
宮崎の釜揚げうどんの名店「重乃井」で修行したという
主人が、手打ちで作る麺はあまりコシはなく、しかし
風味は豊か。

昨今の讃岐うどんブームで、うどんはコシばかりが
強調され、九州や大阪の“弱腰うどん”は劣勢ですが
実際、うどんは麺だけを食べるものではなくて、ダシの
うま味を麺にまとわせてすすっていく食べ物。

そもそも讃岐うどんにしたって、「丸香」のような
おいしい店は、麺だけでなくダシもおいしいのです。

この店のスープもまた、オーソドックスな薄味スープ。
やわらかい麺との相性もよく、麺がスープを身にまとい
口に滑り込んで来るような、そんなうどんなのです。

これにいなりずしを付ければ最強コンビ。
九州には、いなりずしがないうどん屋など存在しないと
断言できるほど「うどんの友=いなりずし」は当たり前。
願わくば、いなりの形が西日本と同じ三角形であったら
もう感涙ものだったのですが。

「和歌山ラーメンの友=鯖寿司」を筆頭にして、
麺類の店のサイドメニューのごはんものは全国各地
様々ですが、やはり九州・関西の“弱腰うどん”には
いなりずしだと再確認しました。
ただ、このいなりずし、2個で300円はいくらなんでも
高すぎる気もしますが。


一方、ほかのメニューですが、鴨南蛮うどんからは、
970円という価格ほどの魅力は感じられませんでした。

そもそも鴨という素材が薄味スープとはなじまないの
でしょうか。鴨のうまみがあまり感じられず、しかも
身と脂がばらばらになった状態で載ってくるのでは
見た目もよくありません。
ねぎがたくさんなのは嬉しいのですが、あえてここで
選ぶメニューではないでしょう。

寒い季節、あつあつの麺とスープを一気にすすり、
身も心もあったまってまた街に元気に出て行ける。
そんな感じのお店です。

次はまた、この店の主力である釜あげうどんを
食べてみたいと思います。




あつあつのごぼうの天ぷらが
全体にうま味を与える



壁に張られたメニュー
この店ではごぼう天は主力ではないが…



ごぼう天うどんにいなりずしを付ける
できれば稲荷が三角形だとうれしいが




玉ねぎの酢漬けとおから
右上の豆はビールのつきだし


南蛮うどんはいまひとつ
鴨肉と西日本のうどんの相性の問題か



釜あげうどん 650円 ざるうどん 650円 きつね・たぬき・月見・わかめ 各700円
山菜・力 各770円 ごぼう天・かき揚げ・おぼろ・なめこおろし 各820円
鴨南蛮うどん 970円 天ぷらうどん 1,020円 天ざるうどん・天釜うどん 1,320円 

天丼 1,320円 かき揚げ丼 820円 天ぷら定食 1,600円
いなりずし(2個) 300円 ごはん 250円 


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/sawanoi.htm


2005・5