渋谷区道玄坂2-29-18
清水ビル6F
03-5489-3081

17:00〜23:00
(11:30〜14:00 土日祝のみ)
無休
地図はここ


もう7年も前になるでしょうか。

私が初めてベトナムに行ったときのこと、夜の
サイゴン(ホーチミン市)で一軒のレストランに
入りました。

いろんなメニューがある大衆的なレストラン。
英語で書かれたメニューをパラパラとめくっていると
“EEL”の文字が。

なんと、ウナギ料理がベトナムにあるとは!
当然、養殖などしていないはずですから天然もの。
日本ではほとんど見られない天然もののウナギが
食べられるなんてと興奮し、さっそくメニューを指さし
注文しました。

出てきた料理に仰天しました。
長さ7cm程で輪切りにされた太いウナギがゴロゴロ。
それがなんと、カレー味で煮込まれていました。

さすがに、蒲焼きを期待したわけではありませんが、
まさか輪切りのウナギが出てくるとは。ショックでした。


さて本題。
渋谷では珍しいベトナム料理店「ミス・サイゴン」は、
近くにある老舗「ブーゲンビレア」の支店とのこと。

この店にも、ウナギのぶつ切り料理がありました。
「ウナギのココナッツミルク煮」という名のこの料理は、
しかし私が食べたサイゴンのウナギとは違って
上品なもの。

ウナギ自体、実はアナゴではないかと思うほど細く、
長さも2cm程度と一口サイズに品よく切られています。
また、カレーの香りがきついわけでもなく、かえって
インパクトが少なく感じてしまうのは、7年前の料理が
あまりにもグロテスクだったからでしょうか。


そのほか、この店は老舗の流れをくむだけあって、
料理は非常に丁寧でおいしいものばかり。


特においしいのが「揚げ春巻き」で、ベトナム渡航歴
7回の私でも、これほどの揚げ春巻きは最初の時の
ホイアンのホテル「ヴィンフン2」のレストランのほか
数回めぐり会っただけです。
添えられた野菜に巻いてがぶっとかじれば、カリッと
いう歯触りとともに、中からあつあつの肉汁がじゅっと
ほとばしり出て来ます。コクのある味がたまりません。
これに春巻きの皮がメッシュのものもあったら、また
違った味になって楽しいのになぁ、と思います。

そのほか「バインセオ」というベトナム風お好み焼きも
ぜひ頼んでみてください。お好み焼きといっても、
小麦ではなくコメの粉を水でといたものを薄く焼き、
モヤシや肉の具を乗せて折り畳んだもの。
どちらかというと大阪風よりも広島風に近い感じです。

オムレツのような形のままフォークで縦に切り分け、
これもまたお好みの野菜に巻くなりして、パリパリと
した皮の感触を楽しみながら食べていってください。

また、「パパイヤとエビのサラダ」もぜひ。
ベトナムなどでは、パパイヤはまだ青いものを野菜
として使います。これを細く切り、甘酸っぱいタレで
あえたもの。しゃきしゃきした食感が嬉しい一品です。

そうそう、この店でたったひとつ、頼んではいけない
ものがありました。

それはベトナム産ワイン。

中部の高原の町・ダラットで作られているそうですが、
ボトル一本2800円の価値はまったくありません。
とにもかくにもちゃんとした味がしないのです。
私自身、これまでベトナム旅行中を含めベトナム産
ワインを一切口にしなかったのは、だいたい予想が
ついていたからですが、それにしてもすごいワイン
です。

話のタネに飲んでみるのは自由ですが、飲むなら
ほかにフランス産のワインや、さらになぜか日本酒も
ありますし、なによりも国民的ビール“333”(バーバーバー)
があるのですから、そちらを選んだ方がいいでしょう。

店の場所は、109の右を東急百貨店本店方向に歩き
3分ほど。「吾照里」新館のある、一階が酒屋のビルの
奥のほうのエレベーターを上って6階。

店内はほとんど手が入ってないと言っていいほど
簡素な内装に、30人分ほどの簡潔な座席があり、
いわゆる民族料理店の趣はほとんどありません。
一方でキャパシティの割に厨房が小さく、ベトナム人
スタッフも数が不足気味のようで、満席近くなると
なかなか注文の品が来ない、という状況になります。
ですので、入店後最初のオーダーはなるべく多めに
頼み、あとで足りなくなったら少し追加する、という
形にするといいでしょう。


私自身、ベトナムを何回も旅し、愛着があるがゆえに
日本にあるベトナム料理店に対する評価は非常に
厳しいものになってしまいますが、その厳しい基準を
もってしてもこの店の料理は満足いくもの。

渋谷にある店だからどうせダメだろう、という先入観で
これまで訪れなかったことを激しく後悔しています。

ぜひ、この味を一度体験してみてください。


この店にもあった
ウナギのブツ切り料理


アナゴではないかと思うほど細い


生春巻き(ゴイ・クオン)
かなり大きめでキッチリと巻いてある



揚げ春巻き(チャー・ゾー)
野菜に包んで食べる


“ベトナムのお好み焼き”バインセオ


パパイヤとエビのサラダ


こんなワインなかなか…、
というほどのベトナム産ワイン


フォー・ボーはいわゆる牛肉うどん
香菜がたくさん乗ってるのがうれしい



コムチェン(焼飯)




フォー・ボー 997円 ブンホーフエ 997円 えびせんべい 525円
ゴイ・クオン(生春巻き) 787円 チャージョ(揚げ春巻き) 840円
バインセオ(ベトナム風お好み焼) 1260円 コムチェン(焼飯) 892円



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/misssaigon.htm


2005・5