中央区築地6-25

6:00〜21:00
日祝休
地図はここ


【閉店しています】

いまや築地は寿司の街。

200m四方もない築地の場外市場には、いまや30店
以上の寿司屋がひしめき、多くの客で賑わっています。

しかし、なぜ築地なのでしょうか。

鮮魚の取扱高では日本一の築地中央卸売市場に
隣接しているとはいえ、マグロは東京湾で捕れる
わけではありません。そもそも、太平洋の真ん中や
インド洋から冷凍されてくるマグロにとって、築地も、6km離れた渋谷も距離の違いはないのです。
「目黒のさんま」の時代じゃあるまいし。

ところが、いわゆるグルメ番組やガイドブックによって
「寿司=築地」という一種の“共同幻想”が広まり、
多くの人々が押し寄せるようになって、それを狙った
“高いだけ”の寿司屋がまかり通るようになってしまい
ました。

今回の「めし丸」は、そんな築地の場外市場のはずれ、
飲食店かどうかすらよく見ないとわからないほどの
木造の建物。軒先に下がる提灯だけが目印です。

最初、この店の前を通りかかったとき、私の“嗅覚”は
「ここはいい店なのでは…」と何かを感じました。
ガラスに貼られた「にぎり寿司800円」「刺身定食850円」
「とろステーキ定食700円」という品書きに対し、安さ
ではなく、なにか実直さのようなものを感じたのです。

しかし、そのときはさすがに店の外観にためらい、
一度通りすぎてしまいました。

勇気を振り絞って店に入り、最初に頼んだのは鰺丼。
ご飯に乗せた鰺の切り身に生姜醤油をあえ、その上に
大根のツマ、大葉、海苔、青ネギを散らし、玉子焼きを
添えたシンプルなものですが、鰺に生臭さがなく、
乗せられた野菜類の歯ごたえと香りもあって、あっさりと
おいしいものでした。

店内は6人ほどの小さなカウンター。カウンター内には
いかにも職人、といった感じのご主人が立っています。
最初の印象では怖そうなのですが、話しかけてみると
意外ににこやかで、さりげなく気を配ってくれます。
また、カウンターの奥を見るとさらに客の姿があり、
朝から酒を飲みくつろいでいる様子が見えます。
建物横の別の入り口から入る土間があるようで、
地元の人々はそこが指定席のようでした。

二回目は刺身定食。
850円の定食に、ウニが6枚付いていきました。
そのほかはホタテ、イカ、海老、マグロの赤身。
それにできたての玉子焼きと、数の子の酒粕漬。
もちろん、トロなどは望むべくもありませんが、しかし
ひとつひとつの素材は実に実直であり、ちゃんとした
ものばかり。これで850円は驚きでした。

また、夜は9時まで営業。
この内容なら3,000円でおまかせの魚料理のコースも
また、かなり期待できそうです。

気合いを入れて行くのではなく、普段に行く築地で
地元で働く人々に混じって食べる朝ごはんや昼ごはん。
そんな実質本位のお店として非常に価値あるお店と
言えるでしょう。




いまや一般客のほうが多い場外市場


築地場外市場のはずれ
入るには勇気がいる雰囲気


上に乗ったツマなどの食感が楽しい鰺丼


安いが850円以上の価値がある
刺身定食


晴海通り沿いに置かれた看板


にぎり寿司 800円 刺身定食 850円 鰺丼 700円 とろステーキ丼 700円
ねぎとろ丼/定食 800円 魚煮付け/焼き定食 700円 まぐろ丼 700円
おまかせコース 3,000円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/meshimaru.htm


2005・2