渋谷区円山町25-1
03-3476-2969


11:30〜14:00
17:00〜23:00
日祝休
地図はここ

道玄坂を登りきったところにある交差点から、
交番の横を入っていく細い路地。

しばらく登ったあと、ゆるやかに曲がりながら下り、
神泉駅のわきを通って最後は旧山手通りにぶつかる
細い通り。両側には小さくて元気なお店がびっしりと
並び、いつも人々で賑わっています。

この、ひそやかでにぎやかな通りが好きです。

しかしこの通り、なんという名前なのか知りません。
そこで、道玄坂交番の警察官に聞きました。
そしたら、
    「名前なんかありませんよ。」
                     との返事でした。

商店街もあるんだし、誰か名前を付ければいいのに。


で、この“名無し通り”の神泉駅入口の近くから入った
さらに細い路地の一番奥に、いいお店がありました。

通りに置かれた「いわし専門店」の看板に引かれて
入ってみると、行き止まりに立派な構えの店が。
店内はちょっと雑然としていますが、カウンターが8席と
座敷が8人×2という広さ。こじんまりとした隠れ家的な
雰囲気です。

たしかに、さすがいわし料理専門店を名乗るだけあって
刺身の鮮度はいい。こんないい鰯、東京ではなかなか
味わうことができないというレベルです。
でも、それは流通とか保存の問題であって、店としての
腕前の問題ではないのかもしれません。

この店の本領は、多彩ないわし料理にあります。

しその葉で巻いて揚げた「香り揚げ」。風味の豊かさ、
鰯の身のやわらかさに驚きました。臭みはまったくなく、
サクサクとした歯触りがとても心地よいのです。

「鰯のつみれ汁」は、ほろほろと崩れそうな柔らかさ。
身はほぐされているけど細胞は崩れてない、といった
感じでしょうか。丁寧にほぐされた鰯の身が、また
柔らかく結合してスープの味をふっくらと吸う。
そんな感じのいい雰囲気の一品になっています。

宴会のコースも3,150円からありますが、この店の
いわしづくしならぜひ試してみる価値はあるでしょう。

もちろん、いわし料理専門店であっても、いわし料理
しかない訳ではありません。他の魚や鶏肉料理も
揃っていますので、飽きることもないでしょう。

昼は昼で、いわしに限らず様々なランチメニューが
用意され、近隣のオフィスに勤めるサラリーマンなどで
賑わっています。ランチでは「戻りがつお定食」を
食べてみたのですが、たっぷりの生姜やねぎなどの
薬味が鰹の上をびっしりと覆うさまは、いまはなき
神山町の和食の店「史」を思い出させてくれました。


あの「史」、埼玉の長瀞町に移転したあとどうしてる
かな、と思っていたところ、テレビの旅番組で紹介
されたとのこと。見ていた同僚によると、あの太宰府
出身のおばちゃんもかわらずに元気だったそうです。

…おっと、感傷にひたってしまいました。


ということで、ごちゃごちゃとした神泉の、さらに奥まった
場所にある小さないわし料理専門店「まるや」ですが、
その実力はかなりのもの。
少人数の親しい仲間でゆっくり過ごすための、男の
隠れ家として、ぜひメモしておくといいと思います。





“名無し通り”で誘いかける看板
この右に入ったところに店がある




行き止まりの路地のいちばん奥
場所の割にしっかりした店構え



鮮度の良さは専門店ならでは


しその葉で巻いて揚げた
いわしの香り揚げ


いわしのつみれ鍋


戻り鰹のたたき

お造り 800円 カルパッチョ 800円 刺身盛合せ 1200円 いわし刺 800円
かつをたたき 800円 いわしの竜田揚げ 800円 いわしの香り揚 800円
つみれ揚 800円 鳥竜田揚 700円 揚げ出し豆腐 800円
ビール(瓶) 550円 (生) 600円 レモンサワー 400円 日本酒1合 400円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/maruya.htm


2005・11