渋谷とっておき!!ホーム 佐賀県三養基郡
基山町小倉1642

0942-92-2855


24時間営業
火休
(3:00〜翌9:00)

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これぞ、とんこつラーメンのプロトタイプです。

とんこつラーメンはクリーム色もしくは薄い黄土色・
茶色というのがいまの一般的なイメージですが、
ここのはうっすらと灰色がかった色。色白の美人の、
透き通るような肌を見つめている感じです。

これが、本来のとんこつの色。醤油もほとんど入れず、
塩を中心に味を整えると、こんな色になるのでしょう。
単純なとんこつでありながら、適度な塩分がコクを
引き出している感じ。骨から出るうま味をコラーゲンと
一緒にそのまま味わう感じです。

麺もまた鹹水が少ないのか白っぽく、太さは極細の
博多とやや太い久留米の中間くらいの感じ。腰は
さほど強くないものの、小麦本来の味がほのかに
感じられる麺です。

チャーシューもバラ肉をそのまま煮込んだもので
ほとんど色がありません。ですから写真のように
丼全体が真っ白な、不思議な印象のラーメンに
なってしまっています。


しかし私も昔、ずいぶんこの店に通ったものです。

場所は九州を縦に貫く国道3号線沿い。
ちょうど福岡と久留米の中間あたりに位置する
佐賀県の小さな町・基山町にあります。

敷地は現在と同じでだだっぴろかったものの、
長距離トラックが雑然と置かれ、まさに田舎の
ドライブインといった風情でした。建物も当時は
まだボロく、低い天井の薄暗い店内で椅子も
パイプの丸椅子だったのを覚えています。

店を切り盛りしていたのは40前後の夫婦が中心で、
主人が黙々と作っていたのを思い出します。
このおじさんとは当時話したことがあるのですが、
気さくで明るい職人という印象でした。

この店、いまでこそ基山というとんこつラーメン
発祥の地・久留米から離れた場所にあるものの、
この店のルーツは「幸陽軒」という昭和20年
代からあった久留米ラーメンの店。
とんこつラーメン草創期からそのまま変わらず
提供し続ける店なのですから、私がプロトタイプ
だと言うのもわかっていただけるでしょう。

今回、福岡に帰省した私が食べ歩いたのは、自分の
味覚の確認のためでもあります。記憶のなかにある
味は本当に正しいのか、歳月で味覚が変わって
しまっていないかを確かめるという意味がありました。

とくにこの丸幸ラーメンセンターは、私にとって
とんこつスープというものの基準といっていい店。
塩を中心としたシンプルな味は、とんこつ本来の
うま味とコクをたたき込んでくれました。


昔からほとんど変わらないのは価格も同じ。

ラーメンが370円。チャーシューメンでも460円。

かつて博多ラーメンは多くが300円台でしたが、いまや
福岡の長浜や屋台でも300円台にお目にかかる
ことはありません。この店の安さは九州でも際立って
いますが、それは昔ながらのこの立地とシンプルな
ラーメンゆえに可能になっているのでしょう。
裏返せば、福岡もラーメンが高くなったということです。
東京ほどではないにしても。

最近建て替えたということで、建物はきれいで
天井も高く、店内は明るくなりました。

しかしテーブルの上に鎮座する、黄色い漬け物と
紅しょうがが入った透明な容器は昔のまま。
この黄色い、細いたくあんを薄切りにして味付け
した漬け物はなかなかおいしく、小さなバケツ
ほどもあるこの容器からとってごはんに乗せては
よく食べたものです。

また終日禁煙というのも、いまだ分煙化が遅れて
いる九州では珍しく、うれしいことです。
そもそも麺類というものは空気も一緒にすすって
食べるものなのですから、これからは多くの店で
気をつかってほしいものです。

また出口と入口が分離され、ひとの動きもスムーズに
なりましたが、出口におみやげ用ラーメンの売店が
待ち構えているのはまるでミュージアムショップ
のようで笑ってしまいました。


繰り返しになりますが、とんこつラーメン草創期
そのままの純粋なとんこつスープはいまとなっては
むしろ貴重な存在。

ぜひ一度、とんこつスープの源流を確かめる意味
でも味わってみてほしい店です。



灰色がかったスープこそ
とんこつスープの原点



博多と久留米の中間の太さの麺も
白っぽい


チャーシューもバラ肉を
そのまま煮込んだ感じ


国道3号線沿いにずっと昔からある


以前は田舎のドライブインといった
雰囲気がきれいに建て替わった


店内も天井が高くなり明るくなった


黄色い漬物と真っ赤な紅生姜
変わってないのがちょっとうれしい


とんこつスープの原点を知る意味でも
一度味わってほしい


幸せいっぱいだそうで



ラーメン 370円 チャーシューメン 460円 特製ラーメン 460円 満腹ラーメン 460円 ワンタンメン 480円
替え麺 110円 チャーシュー(5枚) 100円 ねぎ 50円 辛子高菜 50円 きくらげ 50円 煮たまご 100円

餃子 320円 かしわおにぎり 160円 いなりずし 160円 大めし 200円 中めし 150円



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/marukou.htm


2010・8