渋谷とっておき!!ホーム 新宿区西早稲田2-21-7
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11:30〜15:00
18:00〜22:00
(平日・土曜のみ)
不定休

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見ていただきたいのは下の食券。
「小さなわがまま」50円です。

食券販売機にこの「小さなわがまま」というボタンが
あり、ただ面白そうだとほとんど考えずに買った私。
カウンターに置いてから「これ、どういう意味なんです
か?」と聞くというのも、我ながらかなりの強者です。

実はこれ、“店のわがまま”かと思っていました。
つまり「気まぐれ」とか「おまかせ」の仲間かと思って
いたのです。

「たとえばメンマを多くしてくれとか、辛くしてとか…。」

戸惑いながら答える店主の様子を見て、わがままを
言うのは客のほうだとやっと気づいた私は、思いっきり
辛くしてもらう道を選びました。

この店の「あえめん」は汁なしの担々麺風。
太くてコシのある麺の上にはメンマ、鳴門巻き、少量の
肉、そして唐辛子の粉が乗り、食べるときには全体を
かき混ぜて下にある辛いタレとあえて食べるスタイル。

「小さなわがまま」でついてきた唐辛子の山はまだ
投入せずにまず食べてみましたが、なかなか辛めで
普通の人ならばちょっと舌がしびれるくらいでしょうか。

変わっているのは、丼とは別にとんこつスープが付き、
好みに応じて加えられること。たとえば、最初にこの
辛さを存分に堪能したあとでとんこつスープを投入、
特有のミルキーな舌触りとほのかな甘味で緩和して
最後まで楽しむ、という食べ方ができます。

一方で、私のように最初はオーソドックスに食べながら
後半になってとんこつスープと大量の唐辛子を投入、
血の池地獄を堪能するということだってできます。
(ここまで辛いと、翌日のトイレで“二度辛い”体験もできますから、
 話のタネにもいいかもしれません。)


ところで、最初に行ったときに気づいたのですが、
この店の面白いところは、同じラーメンでも700円と
800円というふたつの価格が食券販売機にあること。

しかもこのふたつの価格、同時にどちらかを選べるの
ではなく、ボタンが点灯するのはどちらか片方。
どうやらふたつの価格を時間帯でわけ、たとえば
深夜になると100円下げる代わりに器が小さくなる
ようなのです。

たしかに私などはラーメンを食べる時は酒を飲んで
からのときがほとんどですから、余計なカロリー摂取を
抑えるという点ではありがたいことです。
(飲んだあとラーメンを食べるという行為そのものが、すでにカロリー
 オーバーと言えますが…。)

頼んだのは、とんこつ醤油のラーメン。
こちらはあえめんとはうって変わり、一見博多風の
細い細いストレートの麺。

とろっとしたとんこつスープはクリーミーというか
ミルキーというか、九州のそれとはどこか違う風味。
鳴門や細長いバラ肉が乗った見た目といい、どこかで
食べたことのあるスタイルだな、と気になっていたの
ですが、この店の主人が「山頭火」出身ということを
あとになって知りようやく理解しました。

こちらはたしかに昔ながらの安心できる味です。

ラーメン激戦区のメインストリートである早稲田通り
からは少し離れ、交通量の多い明治通りにひっそりと
並ぶ小さな店ではありますが、ラーメンの味は優しく
あえめんの味は刺激的というユニークな店でした。

辛い辛い刺激に悶えるも良し、ミルキーなとんこつ
スープにほっとするも良し。
何回か通っても飽きない店と言えるでしょう。


下の食券「小さなわがまま」に注目
いったいどんな“わがまま”が出てくるのか


赤いあえめん
好みで右のとんこつスープを加える
左の小皿は“小さなわがまま”の唐辛子


あえてみたところ
とんこつスープはまだ加えてない


とんこつスープも唐辛子も全量投入
ほぼ食べ終わりの血の池地獄状態


とんこつ醤油のラーメン「黒」
山頭火がベースの安心できる味



12席ほどのカウンターだけの小さな店
とんこつスープを扱うのに関わらず
店内はぴっかぴか


外観もまた簡素で
ラーメン屋らしくはない




あえめん(赤) 800円 とんこつ醤油ラーメン 800円/700円 小さなわがまま 50円




このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/kitarou.htm


2009・5