渋谷とっておき!!ホーム 島根県松江市
奥谷町324-5
0852-21-4866

11:00〜17:00
水休

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これまで、出雲そばというものを馬鹿にしていました。

真っ黒けでネチネチとして、歯の間にはさまる食感は
まるで粘土を食べてるよう----。

かつて鳥取や広島で食べていた「出雲そば」の印象が
私のなかで出雲そば全体のイメージに普遍化され、
“あえて食べなくていいもの”という階級に落としめ
られてしまっていたのです。

ところが本場の松江で、なかでもこの店で食べた
出雲そばは、これまでのそばとはまったくの別物。
それまですでに松江に数日間も滞在していたのに、
なぜもっと早くこの店にたどり着かなかったかと
心から悔やんでしまいました。


この店のお勧めは、とろろ割子。
3つの小さな器に盛られたそばに薬味を乗せ、つゆを
回しかけて食べるのが割子そば。これに卵入りの
とろろを添えたものがとろろ割子なのですが、この
とろろが尋常じゃない粘りを見せてくれます。
また卵も濃厚で甘さがしっかりしていて、とろろとかき
混ぜると薄いクリーム色の塊に。そのままどかっと
そばの上に乗せてすする快感はなかなかのものです。

そして、そば。
奥出雲産などの地元のそば粉を石臼で自家製粉し、
つなぎなしの十割で打つというそばは、色も白めで
のど越しが非常にいいもの。
十割というより二八に近いのど越しであり、十割と
言われても信じない客がいるというのもむべなるかな
という感じです。

また非常にコシがあり、噛んで切れる寸前のこりっと
いうかすかな感覚が独特ですが、全体に、出雲そば
からイメージされる田舎臭さは片鱗もありません。
鰹節をベースにした辛めのつゆもそばの味を引き締め
ていて、東京でもそのまま通用するほどの洗練された
味わいを見せてくれるそばです。

なおこの店では地元産のほかに北海道産の粉での
そばも提供するのですが、食べ比べてみると歴然と
差が出てしまいます。そばそのものの質の違いも
大きいのでしょうが、地元産のそば粉があって初めて
出雲そばの製法が確立されたのですから、相性の
問題も大きいのでしょう。


出雲そばというと、つい出雲大社のある出雲市が
本場なのかと我々ヨソ者は思ってしまいますが、
実際は松江で育まれてきたものこそが出雲そばだ
とのこと。たしかにそれを納得させるそばです。

そば通を自任するならぜひ一度この店で食べてみて
ください。目から鱗が落ちますから。


とろろ割子そば
そばの入った器は三段重ねになっている



移転して1年というまだ新しい店


奥出雲産のそば
全体に白っぽくて美しい肌


北海道幌加内産のそば
ちょっとざらざらした感じが
そのまま舌触りとなっていた



そばみそおにぎり
このそば味噌がかなりおいしい
そば味噌だけの販売もあるのでお土産に





割子そば(地元産蕎麦使用) 900円 (北海道産) 660円
とろろ割子(地元産) 1,230円 (北海道産) 980円
三彩割子(地元産) 1,250円 (北海道産) 1,000円

そばみそおにぎり 150円


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/kamiyosoba.htm


2005・5