渋谷とっておき!!ホーム 宮城県東松島市
野蒜南赤崎71

11:00〜15:00

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上の写真は、一日三食限定「カニ汁定食」です。

ゆでたワタリガニ1匹に、半身が入ったカニ汁つき。

さて、いくらでしょうか。



正解は、800円

さすが海の近くとはいえ、この安さには驚きます。

カニの大きさは甲羅の幅が20cm弱。
身もしっかり入っていてお得感はたっぷりです。

ゆで加減はレアっぽく、刺身を食べているかのよう。
最初ちょっと心配ではありましたが、産地ならではの
ゆで加減なのでしょう。味噌汁もまたカニのうま味が
しっかりと溶け込み、いい味を出しています。

その他は充填式の豆腐とたくあんが付くだけで
味噌や米がとりたてていいわけではないようなのです
が、カニがうまければすべてうまい、といった感じで
満足感溢れるメニューとなっています。


この店があるのは宮城県東松島市野蒜(のびる)地区。

東日本大震災による10mを超す津波で数百人の
犠牲者を出し、ほとんどの家屋が流されるという
壊滅的な被害を受けた地区です。

南に突き出た半島状のこの地区に、津波は東の
太平洋から押し寄せます。名所と謳われた松林と
家々をすべて押し流しながら津波は西の松島湾へ。
野蒜はほとんど何もない状態になってしまいました。

一方、野蒜の西にある観光地・松島海岸は、津波の
高さは約1mで、しかもひたひたと水が増えていく
浸水だったために大きな被害はありませんでしたが、
それは津波がこの野蒜を経由し減衰させられたため。

松島海岸の被害が軽微だったことについて、よく
「松島の島々が守ってくれた」と言う人がいますが
実際は野蒜の多大な犠牲の上に守られたことを
思うと複雑な気分になります。


その震災からもう1年半。

野蒜の、いまや一面の原っぱとなった被災地に
ぽつんと建つのが「カニ汁定食」を出す「海鮮堂」。

オープンしたのは震災のちょっと前で、そのころは
野蒜の隣の宮戸島で養殖した牡蠣を焼いて食わせる
牡蠣小屋だったとか。

しかし津波で建物はかろうじて残ったものの
リフォームに1年かかり今年4月にようやく再開。

「海鮮」の名を冠するものの、いまはまだラーメンや
カレーなどの軽食や喫茶が主体で、現在はまだ一日
三食限定の「カニ汁定食」が唯一の海のもの主体の
メニューとのこと。

しかし、この11月からはまた牡蠣を食べられるように
したいとのことですので、機会があったらぜひ皆さんも
行ってみてください。

被災地観光でもいいのです。
被災した地域の人々におカネがちゃんと回っていく
ことが、本当の被災地支援になるのですから。



ゆでたワタリガニ1杯と
半身が入った味噌汁という豪快な定食



ワタリガニは甲羅の幅20cm弱
身がしっかり入っている


胴体を半分に割ったところ
カニみそも身もしっかり入り
ゆで加減はレアっぽい


高台から見た野蒜地区
奥の水田だった部分が地盤沈下で
海に戻ってしまっている


一面の原っぱとなった被災地に
ぽつんと一軒だけ残った店


いまはまだ軽食主体だが
この秋(12年11月)からは牡蠣を出す予定


カニ汁定食のワタリガニ
脚についてきた身と味噌



カニ汁定食(1日3食限定) 800円
そのほか カレー、ラーメンなど

2012年秋からは牡蠣を提供できる見込み



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/kaisendo.htm


2012・10