渋谷区神南1-10-5
03-3476-6288

11:00〜23:00
無休
地図はここ


いわゆる「ニッポンの中国料理の店」です。

つまり、日本人が昔から愛してきた、日本人になじむ
やさしい味の中国料理の店。

しかし「本格中華」だらけになってしまったいま、むしろ
こうした店は少なくなり、貴重なものになってきました。

場所は渋谷駅の北側500mほどの電力館の前。
ドトールコーヒーの本社のすぐ隣、建物と建物の間の
猫の通り道のような隙間が玄関です。
赤い幟が下がっていなければたぶん誰も気づかず
通りすぎていくようなそんな入口です。

この4mほどの細い路地をくぐり、扉を開くと20畳ほどの
小さな店内。壁に飾られたいくつかの装飾を除けば
中国料理という雰囲気はほとんど感じない簡素な
つくりです。


この店で最初に食べたのは「魯肉飯と光麺のセット」。
魯肉飯はルーローハンと読む台湾の料理で、
豚肉のこま切れを炒めてごはんに乗っけた屋台料理。
本来、脂たっぷりの野性味あふれる料理なのですが
ここでは日本人に合わせてあるのでしょう、そぼろと
いった感じの餡がちょこんと乗ったおとなしいもの。
スパイスも控えめで、安心して食べられるものとなって
いました。

光麺のほうにも魯肉飯とまったく同じ餡が乗っていて
さらにもやしとニラがパラパラ。とくに刺激的な部分は
なく、するっと入っていく感じの麺でした。


後日、二回目の際に頼んだのは「牛肉細切り飯」。
牛肉を筍と炒めてごはんに乗せたもので、醤油味で
とろみのある餡にしてあります。

これもまた八角やトウチといった刺激的な香辛料は
使わず、日本人になじみやすい味となっています。

残念だったのはスープの味が薄く、具が少なかった
ことでしょうか。本来は溶き卵を浮かべたトマト味の
スープなのでしょうが、味があまりわかりませんでした。


「本格中華」を名乗る店が増えたのは、人々の舌が
肥え、現地に近い味も受容できるようになったという
側面はもちろんありますが、その一方で中国から
料理人を呼んだ方が人件費も安く済むという事情も
あったりします。


そんななか、あまり悩まずにふらっと入れるこの店は
いつもランチの選択肢のなかに入れておいても
いいのではないでしょうか。





猫の道のような細い入口


魯肉飯と光麺のセット


魯肉飯はそぼろかけごはんといった感じで
あっさりとしたもの



牛肉細切り飯


薄くて具がなかったスープが残念


 牛肉細切り飯 950円 など


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/kaen.htm


2007・6