渋谷とっておき!!ホーム 渋谷区富ヶ谷1-14-20
見崎ビル 2F
03-3465-0234

11:30〜13:30
(平日のみ)
18:00〜23:00
日休

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一度行ったときは、“なんじゃこりゃあ”の店でした。

行ったのはランチで、頼んだのはアンコウのソテー。
イタリア風の味付けが、アンコウにまったく馴染んで
おらず、なんでこの素材をこんな風に、と疑問符と
不満が消えないまま店を後にしました。

まあ、そのとき店にいたおばさん3人組の、品のない
大声での会話が、心理的な影響を及ぼした面もない
とはいえないかもしれませんが。


ところがこの店は、野菜を食べずして評価しては
いけない店だったのです。

先日夜、尊敬する元上司を囲む会があったのですが
彼が自ら予約したのがこの店でした。
正直、私は前のランチの経験から「なんでこの店?」と
いぶかしがっていたのですが、彼はこの店の常連。

この店の主人は元上司が遅れて到着するまで待って
上の写真の野菜を持って来ました。芽キャベツから
青トマトまですべて有機の野菜とのことで、主人が
毎週日曜に群馬の榛名山などの農家から分けて
もらってくるのだそうです。

それらの野菜やキノコを、ほとんど手を加えない
シンプルな調理法で提供するのがこの店の主義。

とくにおいしかったのはキノコのソテーで、単に塩と
コショウだけで炒めたものなのですが、キノコひとつ
ひとつの香りや滋味を味わうことができました。
天然物が入っているかどうか聞き忘れましたが、
季節としては難しいでしょうから、栽培法の違いなの
でしょう。

また一足早い山菜の天ぷらも出てきましたが、これも
またシンプルに素材の味を生かしたもの。たしかに
これだけの素材であれば、凝った料理などは必要
ないでしょう。


フランス料理がソースを中心として非常に発達し、
京都の料理が棒鱈や鱧(はも)など他の地域にない
素材を中心に発達したのは、背景に素材の劣化が
あったからです。

つまり、劣化した素材をいかにおいしく食べられる
ようにするか、またいかに劣化しにくい素材を選ぶか、
さらにはいかに劣化しにくく加工するかが料理の
発達を促したといえるのです。

その逆の意味で、この店はあえて凝った調理法に
挑戦する必要はまったくないのです。
むしろ、ちゃんとした修行をしていない生半可な腕前
では、せっかくの素材をダメにしてしまいます。

場所は、 去年(2008年)12月に開店した「麗郷」新店の
近く。渋谷の中心部から歩いて15分ほどかかり、
むしろ代々木八幡からのほうが近い場所。

素性のよい野菜などの滋味深さを堪能できる店として、
遠くから来るだけの価値はある店でしょう。



この日の夜の野菜


上の野菜がこうなる
調理法はごくシンプルなものばかり


各種キノコを塩とコショウで炒めたもの
ひとつひとつの香りと滋味がたっぷり


山菜の天ぷら
素材がよければシンプルな方がいい



肉もまた塊のままのシンプルさ


大きな牡蠣のソテー



飲んで食べて4,000円〜5,000円くらいか


このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/ishihara.htm


2009・1