新宿区西早稲田
3-13-12
03-3202-6096

11:00〜14:30
17:00〜19:30
土日祝休

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しみじみと、ひとりおいしい。


この店の天ぷらを表現するのに、これ以上の言葉は
ない気がします。

びっくりするほどおいしい、ではなく
誰かに話したくなるほどおいしい、でもなく
じんわりと、一人しみじみとおいしい、のです。

上の写真は、600円の天ぷら定食に穴子ときすを
追加したもの。しめて900円分の天ぷらの山です。

穴子200円、きす100円。

20pに届こうかという穴子の大きさもさることながら、
そのさくっとした歯触りとほっこりした身の食感には
感謝とうれしさがこみあげてきます。

しかしふと考えてみると、そもそも天ぷらとはその
原価構造からして本来は日常食のはずなのです。
寿司もそうですが、高い値段が当然のようにまかり
通る天ぷらという食べ物の現状がおかしいのかも
しれない、と思ってしまいます。


この店があるのは早稲田大学西門の近く、早稲田
通りの北を並行して走る小さな路地。
元ドリフターズであり、現在はウクレレの第一人者と
して知られる高木ブーさんがこの周辺に住み、時々
その姿が見られることから、学生たちはこの道を
「ブーロード」と親しみを込めて呼んできました。

そしてこの店は二十年以上前から、このブーロードで
安くておいしい天ぷらを提供し続けてきたのです。

メニューは3つだけ。

「天ぷら定食」は海老、イカ、きす、かぼちゃ、なす、
にんじん、春菊の各天ぷらにしじみのみそ汁と
ご飯がついて600円。

「えび定食」は海老4匹、かぼちゃ、にんじん、なすで
800円。そして「天丼」が550円。


しかし安くても、おいしい天ぷらを提供しているという
プライドは、店の夫婦からひしひしと伝わってきます。

実際、大きな声でしゃべりながらちんたら食べていた
学生たちがおばさんに一喝され、叩き出されるのを
見たことがあります。

熱いものを、熱いうちに食べてさっと席を立つ。

それが、安くておいしい天ぷらに対する敬意と感謝の
現れであり、それさえ守れればしみじみとした幸福を
きっと味わえることでしょう。


天ぷら定食に穴子とキスを追加したもの
穴子の大きさはたった200円とは思えない



定食にはしじみ汁とごはん


早稲田通りの北を平行に走る
通称「ブーロード」にある


えび天ぷら定食



20年以上前から
何も変わっていないように見える


店の近くを流れる神田川
春は桜で埋めつくされる



天ぷら定食 600円 えび定食 800円

あなご 200円 えび 150円 きす いか なす イモ ピーマン はす 各100円
おしんこ 50円



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/imoya.htm


2008・4