渋谷とっておき!!ホーム 渋谷区道玄坂1-6-9
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一度閉店して、すぐに復活しました。


自称「立ち喰い」の店。

場所は渋谷駅西口、マークシティの南側。
いつももうもうと煙をたてる「鳥竹」という焼鳥屋の
すぐ裏側に「福ちゃん」という名の店がいくつか
点在しています。

そのひとつ「第三福ちゃん」は立ち飲み形式ですが、
すぐ隣にある「魚がし福ちゃん」がカウンター形式。
実はこのふたつの店舗は奥でつながっていて、
厨房は同じ。立って飲むか座って飲むかで価格が
違うスタイルになっているのです。

この店が「立ち飲み」ではなく「立ち喰い」を称する
理由は、質・量ともに充実したつまみの存在。

メニューは仕入れによっての日替わりですが、
実にバラエティに飛んだものが出てきます。

たとえば右の写真の「エイヒレの唐揚げ」。
正直、エイヒレなんてカチカチに干されたものを
歯の力に任せて食いちぎっていく食べ方しか
知らなかったのですが、生をそのまま唐揚げにして
食べることができるとは。
恥ずかしながらこの歳になるまで知りませんでした。
しかもこのエイヒレの唐揚げ、イメージとは違って
しっとりジューシーでほくほくとした柔らかさ。
メニューに載っていれば必ず頼んでみてほしい
珍品です。

もちろん、刺身類も充実。
イワシも大きめに切られたものが山のように盛られ、
臭みもありません。クジラも皿から溢れんばかりに
埋めつくされ、お得感満点。
一品一品の価格はそれなりにしますが、それ以上に
量が多いため不満はまったくありません。あるとしたら
頼んだあとに量の多さに圧倒されての後悔でしょうか。

そのほか、この日のメニュー「松葉ガニのほぐし身」も
高さ10pはあろうかというてんこ盛りでした。
途中からレモンを絞ってかけるもよし、店のおばさんに
頼んでマヨネーズをつけてもらうもよし。 混ぜ物なしの
カニの身をこんなに気楽に食べられる店もそうない
でしょう。

東北名産であるホヤも、この日は天然ものが370円。

ホヤといえば、「オテル・ド・ミクニ」の三国清三さんが
子どもを食事で育てる「食育」の“教材”としてこの
ホヤを使うことを提唱しています。

その理由は、ホヤには通常の甘さ、辛さのほかに
苦味、渋味、エグ味が渾然一体となっているから。
つまり複雑な味を理解し、そのなかにあるうまさが
わからなければ味覚は形成されないということ。

たしかに私の周囲にも味覚がヘンな人々がいました。
話をしてみると彼らは決まって子どもの時の食生活が
豊かではないのです。それは裕福だとか貧乏だとか
ではなく、様々な食材をいろんな調理法で食べさせて
もらってないのです。
たとえば、お好み焼きの甘ったるいソースの味で
塗りつぶされてしまえば、その舌はもう微妙な味を
感じることなどできないのです。

もはや加工食品が中心となり、口当たりの良い
単純な味だけの料理が中心となっていく現代で、
ホヤのような複雑な“大人の味”は貴重なものに
なっていくのかもしれません。

この日のホヤは天然ものだけあって、味は鮮烈。
つい食べてみたくなって最後にシメで頼んだのですが
酒で流し込んだにもかかわらず、店を出てからも
その鮮烈なエグ味がいつまでも喉の入り口に残り、
ちょっと困ってしまいました。

やはり大人の味は、その世界と同様に複雑怪奇で、
のちに尾を引いてしまうもののようです。




幅一間(180cm)ほどの小さな店だが
いつもおじさんたちで満員



エイヒレの唐揚げ
意外にもやわらかい


イワシの刺身、くじらの刺身、赤貝の刺身
どれも価格以上の量と質



山盛りで出てきた松葉ガニのほぐし身
本当はもうちょっとあったが
連れが撮影前に一口食べてしまった



天然ホヤ酢
これだけ入って370円とは


イカだんご


くじら刺身 840円 アジ刺身 630円 松葉ガニほぐし身 530円
イカだんご(4個) 370円 天然ホヤ酢 370円
生ビール 500円 焼酎ロック 370円 コップ酒 320円 冷酒 580円



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http://www.totteoki.jp/shibuya/fukuchan3.htm


2005・6