新宿区新宿3-20-2
【閉店】

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【閉店しています】

「はちまん食堂」に続けて「富士一」と来ると、なんか
最近のグルメ雑誌の後追いをやってるようですが、
私がここを偶然見つけ、初めて入ったのは去年1月。

以来、なかなかきっかけがなくて来られないうちに
次々と雑誌に取り上げられてしまい、瞬く間に有名に
なってしまっていました。もっと早く二回目も行けば
よかったと後悔しています。


さて、いきなりですがこの店を象徴する言葉といえば
「ベニヤ」でしょうか。

薄い合板に木目をプリントしたこのペラペラの板は、
かつて安っぽい内装の代表格であり、どこでも見る
ことができました。しかし気づいてみると、高機能な
壁紙が普及したせいかあまり見ることがなくなり、
「ベニヤ」という言葉すら死語となりつつあります。

そのベニアの壁に四方を囲まれた食堂。

新宿の裏路地にひっそりとたたずむこの食堂は
40年以上も前から定食を提供し続けてきました。
たぶん創業当時からさほどメニューは変わっていない
のでしょう、懐かしさで心がいっぱいになるような
メニューが壁にずらりと並んでいます。

今回食べたのは「もやし肉しょうが定食」。
写真のとおりもやしてんこ盛りで肉は少なめですが、
たれのうま味が効いていてふんわりやさしい味。
不満はありません。
味噌汁は甘めの合わせ味噌で、細かいさいの目に
切られた豆腐と油あげが隠れています。ごはんも
なかなかおいしく、けっこうコストパフォーマンス
(価格性能比)は悪くありません。

また追加で頼んだ玉子焼きも、280円という価格に
一瞬躊躇してしまうかもしれませんが、ふんわりと
巻かれた素朴な味の一品には郷愁をそそられて
しまいます。

最初に来たときに食べたミックスフライも、アジフライを
はじめみんな手づくりのもので安心感がありました。

全体的に味は薄めで、客が卓上の調味料を使って
好みに調整するスタイル。東日本の塩分多めの味を
押しつけられずにすむのも、多くの人々にとって
うれしいことでしょう。

家族経営ならではのほのぼのとした雰囲気に、
まるで実家に帰ったかのような安心感を抱く人は
多いのでしょう。スーツ姿のサラリーマンひとり客が
かなりの割合を占めていますが、彼らだけに占拠
させておくにはあまりにももったいない店。

もともと昼食の場所にも困る新宿という街の
“実家がわりの店”としてお勧めしたいと思います。


「もやし肉しょうが定食」(750円)に
玉子焼き(280円)をつけたもの



新宿駅と歌舞伎町を結ぶ通りの脇
よもやこんな裏路地に定食屋があろうとは


「もやし肉しょうが」はやさしい味


玉子焼きは素朴な味に郷愁をそそられる


「ミックスフライ定食」に納豆をつけたもの


ベニアに囲まれた店内には、
サラリーマンのひとり客が多い






もやし肉しょうが定食 750円 まぐろさしみ定食 850円 メンチカツ定食 700円
肉しょうが焼定食 750円 肉野菜いため定食 750円 さば焼定食 750円
野菜いためライス 600円 玉子丼 600円 玉子焼 280円 納豆 100円



このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/fujiichi.htm


2009・1