渋谷とっておき!!ホーム 小笠原村父島字東町
04998-2-3535

17:00〜24:00 不定休

大きな地図で表示




亀を食べる。

小笠原諸島の食文化で、本土との最大の違いは
ここでしょうか。

上の写真は亀の刺身。
普段は甲羅に守られた胸の、鶏でいうささ身に当たる
場所でしょうか、脇に近い部分の肉が刺身になるとの
こと。口にしてみると意外にもクセがなく、味も薄め。
噂に聞く“爬虫類臭さ”もなく、拍子抜けするほど
あっさりとしていました。少なくとも私が食べたものは。

父島では飲食店の多くがこうした刺身や煮込みなど
亀の料理を提供しているほか、島に2軒しかない
スーパーのひとつでは冷凍された亀の肉が売られて
いて、亀料理がいまでも島に根付いていることを感じ
させます。

これらの亀は、小笠原の海に棲息するアオウミガメ。

亀を食べる風習は、もともとはこの周辺の海域で
クジラを捕っていた欧米の捕鯨船が持ち込んだもの。

というのも、亀は捕獲して船に積んでもずっと生きて
いるため、いつでも食べられる生肉として、貴重な
生鮮食品でありタンパク源でした。普段は半ば腐った
干し肉などを食べていた欧米の捕鯨船員たちにとって、亀はまたとない御馳走だったといいます。

そしてまだどこの国の領土でもなかった頃の小笠原は
捕鯨船にとっては水や野菜などの補給基地であると
同時に、亀という食料を捕獲できる場所として重要な
場所だったのです。

しかしその後の乱獲がたたり、アオウミガメもクジラ
同様に数が激減。

いまでは伝統的漁業の保護を名目に毎年約150頭
だけが東京都によって捕獲を許可されているだけで、
しかもそのうちの10頭のメスは東京都が買い上げて
小笠原海洋センターでの人工孵化の試みのために
提供されています。そうした規制のおかげで、いまは
小笠原周辺のアオウミガメは増加に転じているそう
です。

おっと、店の紹介をするのを忘れるところでした。

この店は、小笠原で唯一の炉端焼きの店。
炉端焼きといえば北海道の釧路が発祥の地であり、
冬をイメージする店なのですが、亜熱帯のこの島でも
けっこうな賑わいを見せています。

それは炉端焼き以外のメニューが豊富で、通常の
居酒屋と同様に使えるため。さくさくっとした食感が
うれしい地元産のシカクマメの天ぷらから、こんな
遠くまでまあ、と思わず声を上げてしまいそうな
「富士宮焼そば」までバラエティに飛んでいて充実。

店内は広く、カウンターも座敷もキャパシティが大きい
ために様々な場面での使い勝手がいい店と言える
でしょう。


ある程度の人数でわいわいがやがややるなら、
島ではこの店がいちばんいいのかもしれません。


これが亀の刺身
意外にも味が薄くクセもない



刺身といっても実際にはルイベ
冷凍したものを切って出す


人工孵化施設での産卵を終え、
海に放流されるアオウミガメ
画像をクリックすると動画が見られます)


店は島の中心部にある繁華街のはずれ


シカクマメの天ぷら
沖縄から導入されたシカクマメは
さくさくとした食感がうれしい


富士宮焼そば
小笠原まできて富士宮名物というのも
なんかピンとこないが




亀の刺身 1,280円




このページのURL:
http://www.totteoki.jp/shibuya/charitei.htm


2008・9