不思議な領収書。(実話) 2002年
9月5日(木)


 私の記憶が確かならば、領収書の日付は1995年1月だったと…。


 去年の6月のこと。
仕事で神戸のポートピアに行った。

 「新神戸からだと、タクシーですぐですよ。」
先方にそう言われて、新神戸駅からタクシーに乗った。

 出張の場合、ウチの会社では領収書で清算する。
タクシーを降りるときに領収書を受け取った。
とくに気にせずに。

 そして数日後。
清算しようと思い、その領収書を見た。
「1995年1月…」の日付。

 あれ?(^◇^;)

 おいおい、領収書発券機の調整が狂ってるじゃないか。
こりゃあ、タクシー会社に電話して、再発行してもらわないと。

 領収書に記載されていた電話番号に電話してみた。

 「…この電話は、現在使われておりません…」

 …うそ。(^〜^;)ムゥ

 キツネにつままれるとはまさにこのこと。
日付も違い、会社の電話もつながらないとは。

 じゃあ、いったいあのタクシーはなんだったのだろう。
廃業したタクシー会社の車を、誰かが勝手に運転しているのか?

 とにかく、このままでは私が損をすることになる。
仕方なく、経理に事情を話し、清算してもらうことにした。

 「まあ、まさか6年も前の領収書で悪さをしようと思うひとは
いないでしょうからね。」

 普段は異常に疑い深い経理が、
このときは苦笑しながら処理してくれた。


 で、ついさっきのことである。

 この話をひとに話しながら、ふと、あることに気づいた。


 領収書に記載されていた「1995年1月」に、
阪神大震災が起こっていたことを。



不信の本質。 2002年
8月3日(土)

 いま、住民基本台帳ネットワーク(住基ネット)への
参加・不参加をめぐって、日本各地がもめています。

 導入はかなり前から決まっていたことであり、
その仕組みも最初からわかっていたことであって、
今さら何を騒いでいるのか、というのが正直なところ。
 事実、この問題を売名行為に結びつけてるとしか思えない
自治体の首長もいくつか見受けられます。

 しかし、そうしたことを割り引いても、この問題は大きい。

 自分のプライバシーが知らないうちに侵害されてしまうのでは、
という漠然とした不安が、人々を襲うのでしょう。

 マスメディアの一部や一部の政治勢力は、
この問題を“国家権力によるプライバシー侵害の危険性”として
煽り立てたいようですが、しかし一般の人々の抱く不安は、
そんなものではありません。

 一般の人々の抱く不安感は、
むしろ、普段接する公務員のモラルの低さに対する不安。
決定的な信頼の欠如に対するものなのです。

 公務員なら、そんなことをするはずがない---。

 以前の私たちなら、当然のようにそう言えたでしょう。
それだけの信頼が、私たちの側に間違いなくありました。

 しかし、いまはどうでしょうか。

 公務員なら、そんなことをやりかねない---。

 そうした感情が、湧いてきませんか。
それほどまでに、いま公務員に対する信頼は傷ついています。


 「最近はすごく忙しくて、7時ぐらいまで残業してるかな。」

 ある食事会に参加して、耳を疑った言葉です。
彼は広島県庁の職員。観光に関する外郭団体に出向しています。

 彼の、7時までの残業を“すごく忙しい”と平然と言い放つ感覚は、
いったいどこから来るのでしょうか。

 この一言には、世間とは違った県庁職員の“非常識”、
そして“優越感”が垣間見えた気がします。

 もちろん、県庁職員のなかでも
徹夜を重ねるような献身的な人々がたくさんいることは知ってます。

 しかし、いくら外郭団体とはいえ、いや、外郭団体だからこそ、
こうした人間が数多く存在することが、人々を“公務員不信”に
追いやっているのではないでしょうか。

 得意満面で蘊蓄を傾ける彼の横顔を見ながら、そう思いました。


貧すれば鈍す。 2002年
7月28日(日)

 かつて、いちばんおいしいビールといえばサッポロの黒ラベルでした。
少なくとも15年ほど前、サントリー「モルツ」、アサヒ「スーパードライ」が
出てくるまでは。

 85年のシェアはキリン60%、サッポロ20%、アサヒ10%、サントリー10%。
このころ、アサヒは「夕日ビール」とまで言われ、まさに倒産寸前でした。
 同じ大阪の会社ということでサントリーに救済を求めたときには、
「溺れる犬は放っておけ」と相手にもされなかった、というエピソードが
残っています。

 それがいまやスーパードライの成功によってアサヒのシェアは40%。
続けてキリン35%、サッポロ15%、サントリー10%。
 もともと健全経営で体力のあったキリンはさておき、
サッポロビールの凋落ぶりは目を覆うばかり。
“JT(日本たばこ)に買収されるのでは?”と毎年のように
経済部の記者の間で憶測が飛び交うまでになってしまいました。

 「貧すれば鈍す」。

 企業というものは、一度つまずくと坂を転がるように
落ちていくものなのでしょうか。

 右上の写真は、左がキリンラガービール。
右が去年12月にサッポロが発売した「ファインラガー」。
白いベースに赤と金を配置したデザインに、
「LAGER」の白い文字。

 これをキリンラガービールの“真似”ではないと
思う第三者がいるとは到底思えません。
事実、不正競争防止法違反だとしてキリンビールによって
法廷に持ち込まれ、
先日、販売中止に追い込まれました。

 そしてその下の写真は、この4月に発売した発泡酒の新製品
「きりっと」と「樽生仕立」なのですが、よく見ていただきたいのが
「きりっと」の上にある“kiritto”というアルファベットのロゴ。

 「きりっと」の“k”“r”と、「アサヒ」の“h”。
見比べてみて、酷似しているように感じませんか。

 「貧すれば鈍す」。

 名門なのだから、もうちょっとプライドを持っててほしいのですが。









キリンラガー(左)と
サッポロの
「ファインラガー」


サッポロの発泡酒
「きりっと」(左)と
「樽生仕立」




「きりっと」の字体は、
「アサヒ」に酷似?
とくに「
k」「r」と「h」、
もちろん「
i 」も。

ブランドイメージ。 2002年
6月2日(日)

 先日の、コンビニのおにぎりから人の指の肉が、というニュースには
たまげました。

 仙台で、おにぎりの製造中に切断した人指し指の破片がそのまま混入、
流通してしまったものですが、製造中の全量を破棄しなかったために
起こった事件

  昔むかし、深夜に「ウィークエンダー」という番組があって
ホントなんだかウソなんだかわかんないネタをたくさん放送してました。
エッチな再現フィルムなんかもあったので、興味がないふりをしながら
体操座りで見てました。

 そのなかで鮮烈に覚えているのが「ハンバーグに親指が!!」というヤツ。
出てきた親指の写真つきでした。

 たしかに当時の日本は、製造業の安全管理などがまだ進んでおらず、
そんな事件があってもまだおかしくない時代でした。


 しかし、まさかいまどきまたこんな事件があろうとは…。(^〜^;)ムゥ

 この事件は、あくまでおにぎりを製造する会社での安全管理の
問題であって、それを売ったコンビニの責任ではありません。
 しかし、こんなときこそ人々が普段、そのコンビニチェーンに対して、
どう思っていたのかが表面化してしまいます。

「まさかあのコンビニでそんなことが…。」と驚かれるか。

「まあ、あのコンビニだったら…。」となかば諦められるか。

 この違いがまさにブランドイメージというものなんだと思いますね。