便所の落書き。 2001年
4月23日(月)

 ウェブによるこうした個人の情報発信について
「マスメディアに匹敵する」などと自画自賛する向きもあるなかで、
「しょせん便所の落書き」と冷めた視線で揶揄するひとも多い。

 メディアか、落書きか---。
その境目は、発信者の心がけひとつなんだと自戒しています。

 このサイトに以前からお越しの方はお気づきだと思いますが、
表紙にある店のリストの下のほうに、リンクが張られてない店が
いくつかあります。

 これは、一回行って印象がよかった店、気になった店と、
二回以上行ってまだ評価が定まらない店です。
その後、リンクが張られて上に移動する店もあれば、
そのまま名前が消えてしまう店もあります。

 きょう、そのなかのひとつの店の名が消えました。

 その店は、魚に関しては下手な日本料理店よりもいいものが
揃っていて、ゆでた牛タンが乗ったカレーもなかなかうまい。

 だけど、勘定がときどき不明瞭なのです。
でも、それはたまたまのことで、やはり紹介する価値はあるのでは。
そう悩みつつ、この店にはこれまで10回以上行きました。

 で、きょうの勘定を済ませた瞬間、ようやく結論が出ました。

 そのほかにも以前、本場の味、という評判で行った中国料理店も
こんなものなのかなぁ、と悩みつつ、3回目以降は信頼できる舌を
持つ人といっしょに行って、4回目でその名が消えました。

 ほんとうにこんな店を載せていいんだろうか、
載せたら笑われるんじゃないだろうか---。

 そんなことまで考えながら、きょうもまた、ひとり思い悩んでいます。
薄くなる一方の財布を手に。


秘密の焼き物。 2001年
4月22日(日)

 入れただけでその酒の味が変わってしまう器がある。
そんなものあるか、と眉をひそめる方もいるかもしれません。

 しかし、佐賀・鍋島藩の秘密の窯として作られた伊万里・
大川内山には、いまでも「毒を消す」と言い伝えられる焼物が
焼き続けられています。

 鍋島罅(ひび)青磁。
その名の通り、一面に罅が入ったモスグリーンの焼物は
決して赤絵のような華やかさを持つものではありません。

 しかし、かつて藩主・鍋島家のためにだけ焼かれ、
鍋島家しか使うことが許されなかったというこの器は、
酒を入れて10分もすると味がみごとに変わってしまうのです。
刺激がなくなり、まろやかに。まさに「毒を消す」かのように。

 知り合いの飲料メーカー研究員にブラインドテストをさせたら、
「信じられない。」と、その変化を認めました。

 いまもなお、足で蹴って回す蹴轆轤(けろくろ)を使って
ひとつひとつ作られ、1300度の炎で生命を吹き込まれる
秘密の器。後継者難に直面しながらも、いまも伊万里の山里で
ひっそりと作られています。

金仙窯の
鍋島罅(ひび)青磁

蘊蓄 2001年
4月20日(金)

 おいしいものを、素直に「おいしい。」と言って笑顔で食べる。
その当たり前のことを当たり前にできなくしているのが
「蘊蓄(うんちく)」のような気がします。

 今回、オフ会を開きました。
集まった8人はとても個性豊かで楽しい人ばかりで、
とてもとても初対面とは思えないほど即座に打ち解けあい、
みんなで大笑いしながら「おいしい」を連発していました。

 こんな楽しい人々にめぐりあえて、ほんとうにうれしかった。

 しかし、もしこのなかに蘊蓄を垂れる人間がいたら
どうなったでしょうか。 そのひとのありがたいお説を
拝聴しながら食べる料理は、果たしておいしいのでしょうか。

 とくに日本には、たった一回現地へ行って食べただけで、
その地域の料理の専門家になったかのような口ぶりをする
「知識人」が多すぎます。
 海外旅行が珍しかった時代はそれでよかったかもしれません。
でも、蘊蓄はしょせん、知ったかぶりなのです。

「こんなおいしい店・おもしろい店があったよ。こんど食べてみて。」
ホームページって、それだけのメッセージがあればいいのに。


「Yakibuta
中華三昧Web」の
焼豚大師さま。


このページは必見。
この人ほどの
経験を積んで初めて
中国料理を語る
資格ができるの
でしょう

現地の味。 2001年
4月14日(土)

 外国の料理をどう評価すべきか、最近悩んでいます。 

 つまり、現地そのままの味を提供する店がいい店なのか、
それとも、一般的な日本人の多くが「おいしい」と感じられる店が
いい店なのか。 

 つい先日も、東京の有名なベトナム料理店に行ったのですが、
そこでは香菜(コリアンダーの葉)が一切使われてなくて
代わりに貝割れ大根が使われていました。

  確かに、香菜には強烈な香りがあり、一般的日本人にはつらい。
でも、香菜を使わないのではベトナムの味も香りも全くないのです。 

 それでも客は続々と入ってきて、相席をするほどの繁盛ぶり。
「いい店」「おいしい店」ってなんだろう、って考えてしまいました。 

 このことについてある人と話をする機会がありました。

 その人のスタンスは、現地ならではの料理を作れるかどうか試し、
その味を評価の基準にするとのこと。

「ネイティブではない料理形態の場合、どこまでの力があるのかを
 知るためには、このようにして、力を計ることが有効です。
 フランス料理店でベカス等のジビエが判らない。
 タイ料理店でラープが判らない。
 四川料理店で開水白菜が判らない。
 ということであれば、それはリアルからやや遠い場所で
 成立している店だと推測することができます。」

 これはこれで立派な見識ですし、しっかりしたスタンスです。
でも、それを一般的な人々に向けて「おいしい店だ」と
広めていいのかどうか。 

…ただ、「ラープ」はタイ料理ではなく、ラオス料理なんですけどね。



ラオス料理の代表
ラープ

値下げの効果 2001年
4月9日(月)

今月4日からはじまっている吉野家の牛丼250円セールは、
「売り上げで2倍、客数3倍」と好調とのこと。(^◇^;)

しかし、値下げするってことは同時に、
「実はこれだけの価値しかなかったんです。」と言ってるような
ものだから、後戻りできない道へ踏み出したことにならないの
でしょうか…。(^〜^;)ムゥ


かつての電卓のように。



エイプリルフール 2001年
4月1日(日)

きょうは4月1日、エイプリルフールってことで、
本編で特別企画をやってるんですが、どうもウケが悪いようで…。

もちろん、書いてあることの一部は立派なウソです。
(メニュー、住所などのすべてと、本文の半分以上はホント)

ですので、くれぐれも「お好みバーガーください」とか
豚丼ください」なんてお店で言わないようにお願いします。

…あとで抗議が来そうだなぁ。(^◇^;)



梅の花 2001年
3月31日(土)

 最近知ったんですが、湯葉と豆腐料理で有名な「梅の花」って
現在、セントラルキッチン(集中調理)方式をとってるんですね。

 つまり、工場であらかじめ調理された料理素材が送られてきて、
それぞれの店で行う調理はほとんど最低限とのこと。

 もちろん、こうすることで全国各地すべて店で同じ味が
楽しめる訳で、恩恵は私たちにとっても大きいのでしょうけど、
こういう店の味って、いったいどう評価したらいいんでしょうか。

 もちろん、いまもおいしいんでしょうが、久留米や佐賀に
数店しかなかった頃を知っている身としては一抹の寂しさが…。


ラッキーエビス! 2001年
3月27日(火)

そうそう、ビールで思い出したんですが、
サッポロのエビスビールには「ラッキーエビス」というのが
紛れ込んでいるのをご存じですか?

ビンのラベルに描いてある恵比寿様のなかに、
鯛を2匹しょったモノが紛れ込んでいるんです。数%の割合で。

もしエビスを飲む機会があったら、
ぜひラベルを確かめてみてください。(‘―‘)/~~~~


これがラッキーエビス

似て非なる復刻版。 2001年
3月23日(金)

 きょう、「キリンクラシックラガー」が発売になりました。

中四国限定。あの、昔の苦い苦いラガーの復刻版との触れ込み。

 実は私、以前一部の店に配布されたサンプルを飲んでいて、
感動していました。その味はまさに昔のキリンラガーそのもの!

「そうそうそう、ラガーってこんな味だったよね!」と、子供の頃(?)の
懐かしさがこみ上げる味だったのに…。

…しかし、今日発売されたそれは、まったく似て非なるものでした。
これでは今のラガーとはなんにも変わらない。

なぜ、サンプルのままの味で発売できなかったんでしょうか。

これではラガー「生」化で逃げてしまったお客さんは戻ってこない
ことでしょう。

起死回生のチャンスだったはずなのに、残念なことです。



梅ヶ枝餅。 2001年
3月15日(木)

 東風吹かば 匂いおこせよ梅の花 主なしとて 春な忘れそ

 きょう、駅前の福屋に本を買いに行ったついでに、食料品売場を
うろついていたら「梅ヶ枝餅(うめがえもち)」の文字が。

 「梅ヶ枝餅」は私の田舎のすぐ近く、太宰府天満宮の名物。
パリッと表面が焼かれた餅の皮に、甘さ控えめのあんこが
すばらしい調和を見せ、「名物にうまいもの」の数少ない例でした。

 その梅ヶ枝餅が、まさか広島で売っていようとは。

 ほとんど反射的に10個買い、職場でばらまいてしまいました。
期間限定の実演販売ですので、ぜひ一度お試しを。



太宰府天満宮

続・100円の男。 2001年
3月13日(火)

 再び、100円ショップの巨大チェーンを作り上げた人物の話。

この人物を知る人、この人物を取り上げた番組を見た人が
必ずといっていいほど、「このひとはまるで…のようだ」と、
ある本の題名を口にするのには驚きました。

 その本とは、
『チーズはどこへ消えた? Who Moved My Cheese?』。

 私自身、今日初めて読んだばっかりなのですが、
たしかに、この人物を理解しようとするためには、
この本は面白い「尺度」なのかもしれませんね。

 ただ、他の人が思うほど、私は…。


   

「100円の男」の
顔は
このどこかに


上手く書けない店。 2001年
3月12日(月)

 店を評価して、それを公表するっていうのは、
逆に自分が評価されることなんだな、と最近とくに痛感します。

私がこれまでに食べてきたもの、生活環境、人格、品性。

店の評価をした瞬間に、読む人には透けて見えてるはずです。

 ある先輩サイトのかたに、「なぜこの店を載せないんですか?」
と聞いたことがあります。その店にその方は何回も行き、
味についてはかなりの評価をしてるはずなのに…。

「何度行っても上手く書けない店なのです。」

 そうなんですよね。私たちって味だけで評価しているように
見えて、実はそうではない部分を大きく持っています。

評価することの難しさが凝縮されていて、
思わず頷いたひとことでした。



うまいカレー 2001年
3月11日(日)

 カレーにもいろいろ好みがありますが、
私の好みは東京・神保町にある『ボンディ』という店。

うま味が濃厚で、けっこう辛い。
欧州式というより日本式を究めたタイプで、日本のコメに合う。

あんなやみつきになるカレー、広島にありませんかねぇ。(^◇^;)

 今月のあるミニコミ誌はカレー特集でしたが、その一角に
「我が家のカレー自慢」といった投書コーナーがありました。
そのなかのひとつに、
『カレーにお好みソースを入れて煮込むとおいしい。』というのが。

…おいおい。(^〜^;)ムゥ



100円の男。 2001年
3月4日(日)

 100円ショップの最大手(全国シェア7割!)の本社が
東広島にあるんですけど、
ここの社長さんって、すごいひとですね。
おどろきました。


竹鶴 2001年
3月4日

 今月の「dancyu」は日本酒特集なんですが、
竹原市の酒蔵「竹鶴」の原酒・雄町が
載ってました。広島の酒で唯一。

なんかうれしいですね。

(右の写真は「竹鶴・生一本」)